「確証バイアス」の意味
確証バイアスとは、仮説を証明するため情報を収集・分析する際に、その仮説を支持する情報ばかりを集め、仮説に反する情報を意図的に省いたり、無視する傾向のことを言う。
確証バイアスは、実験者あるいは情報収集者の先入観や期待に大きく影響される。また、多くの情報から取捨選択をしなければならない時に起こる。
先入観や結果への期待を自覚しない場合、意図せず都合の良い情報ばかり探してしまうことで起こる。自覚している場合でも、情報の多さから取捨選択の際、仮説を支持する情報を多く選ぶことがある。
確証バイアスは凝り固まった信念により、間違った結論を導きやすくなる。だが、メタ認知能力がある場合、自らの結論を内省し、より優れた結論を導くことが分かっている。
「例文」
・情報化社会において、確証バイアスは容易に起こりうるため注意が必要である。
・フェイクニュースは、確証バイアスによって集められやすい情報と言える。
・確証バイアスは、情報が少なく、かつ、それが正しい場合、起こり辛い。
・仮説が実際に正しい場合、確証バイアスは情報収集の労力を低減させることがある。