「P-Fスタディ」とは?意味や使い方を簡単に解説!

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P-Fスタディの意味

 P-Fスタディとは、ローゼンツァイクによって提唱された投影法の一種である。投影法とは、臨床心理学の場で用いられる人格検査法の代表的なものである。投影法では、反応の自由度が高い刺激に対し、被験者がどのように反応するかが被験者の人格を反映していると考える方法である。P-Fスタディでは、日常生活で経験するような欲求不満場面が描かれた24枚のカードを使用する。カードには二人の人物が描かれていて、左側の人物の吹き出しには、右側の人物を欲求不満に陥れるような言葉が書かれている。被験者は、この右側の人物のセリフを書くよう求められる。この活動を通して、欲求不満に対する無意識的な攻撃性の型と方向を明らかにする。

 被験者の反応は、障害優位型、要求固執型、自己防衛型の三つの攻撃型と、内罰型、外罰型、無罰型の三つの攻撃の方向と、その程度を合わせて、11のタイプに分けられる。この11のパターンを評定因子と呼ぶ。障害優位型は自我よりも障害の度合いを優先するタイプ、要求固執型は問題の解決を求めるタイプ、自己防衛型は、自己を防衛し責任の所在を明らかにするタイプである。内罰型は自分を責めるタイプ、外罰型は外部の要因を責めるタイプ、無罰型は責任の所在をはっきりさせないタイプである。

 P-Fスタディは、児童用、青年用、成人用に分かれていて、その年代にあったテストを使用する。

例文

・P-Fスタディは日常の場面を題材に行うので、普段の行動を分析できる。

・P-Fスタディによりパーソナリティを測る。

・P-Fスタディは臨床の場でも用いられている。

・P-Fスタディは、絵画欲求不満テストとも呼ばれる。

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