スーパービジョンの意味
スーパービジョンとは、経験豊かなカウンセリングの専門家や指導者が、カウンセラーに対し助言や指導を行うことである。指導する側をスーパーバイザーといい、指導される側をスーパーバイジーという。その目的は、スーパーバイジーの能力向上、業務管理や調整、スーパーバイジーへの心理的援助である。スーパーバイジーが実際に担当するケースをスーパーバイザーへ報告し、クライエントへの対応、主訴や課題、見立てや介入の仕方、守秘義務といった倫理的な問題、などについて確認/検討し、指導を受ける。また、クライエントとカウンセラーの好ましい関係を維持しより良いカウンセリングを進めるためには、スーパーバイジーへの心理的援助も重要であり、場合によってはスーパーバイジー自身のカウンセリングを行うこともある。経験豊かな専門家が、経験の浅いカウンセラーに行うことが多いが、必ずしもそれだけでなく、スーパービジョンは熟練者になってからも必要である。形態としては面接が基本で、1対1で行う個人スーパービジョン、1人のスーパーバイザーと複数のスーパーバイジーによるグループスーパービジョンがある。
例文
現在産業カウンセラーとして勤めているが、カウンセリングの質向上のため、スーパービジョンを受けたい。