自我同一性の意味
自我同一性とは発達心理学者エリクソンEが提唱した概念である。「アイデンティティ」とも言われる。エリクソンの心理社会的発達理論では、青年期の獲得すべき心理的課題の主なる課題とされている。自我同一性とは、個人の核となるものと関わりを持つ人々や育ってきた共同体、文化などの中心となる働きが同一に一致し確立する働きのことである。社会の中で「自分とはどういう人間なのか？」「どんな人間を目指しているのか？」を認識統合していくこと。社会的役割や今後の生きる方向性の選択の基盤となる概念である。自我同一性を確立する事で、人生における選択の混乱を軽減する助けとなり、反対に自己同一性が確立されていないと、混乱や後悔を経験する可能性が高まると考えらている。また青年期以降の人生においても自我同一性は変化し続けるとされている。
例文
・自我同一性をつくり上げる要素は多岐にわたる。
・自己の自我同一性を知ることは目的達成につながる可能性を高める。
・自我同一性の拡散により選択することが困難な状態である。
・青年期には自我同一性を確立するために、様々な試みが行われる。
