オープン・エデュケーションの意味
オープン・エデュケーションとは、学校や大学など教育機関の枠を超えて、教育資源を開かれた状態にすることを指す。また、そのための方法や理念そのものも指す。1960年代にオープンエデュケーションは教師による生徒への一方的な管理教育の改善を目的とした、生徒を主体とする教育活動のことを指したが、2000年代後半にはインターネットなどのネットワークやテクノロジーを活用し、教育を受ける機会をより開かれたものにする活動を指す概念として普及した。 21世紀の知識基盤社会における次世代の人材育成のためには、人類は常に新たな知識を得続ける必要があるが、オープン・エデュケーションのもとでは世界中の人がオンライン上で質の高い教材や講義動画などの教育経験と資源にアクセスし共有することが可能になる。代表的なコンテンツに、インターネット上の無料オンライン大学講義として著名なMOOC（massibe open online course)がある。MOOCでは、千～万人単位の受講者を対象としてオンライン講義を受講することができ、成績が提示され修了証が出されることもある。日本国内の大学でもオープンエデュケーションを推進するセンター設置が進んでいる。
例文
・欧米諸国ではトップ大学のMOOC（無料オンライン講義）が数多く公開され、オープン・エデュケーションの普及が進んでいる。
・オープン・エデュケーションによりオンライン上に公開される教育コンテンツは、自主学習や生涯学習の意欲を促すツールとなる。
・オープンエデュケーションには、教材の蓄積や教育の改善などの効果もある。
・社会に出た後に、オープンエデュケーションの教材を活用して学びなおしの機会を得る。
