「スティグマ」の意味
スティグマとは、個人の持つ汚点・欠点・ハンディキャップのことであり、肉体や精神の障害・精神病歴・犯罪歴などが挙げられる。スティグマ的特徴を持った上で、他者のステレオタイプ的反応と組み合わさることで、問題として取り上げられる。
スティグマの語源は、ギリシャ語で不名誉の印として、奴隷・犯罪者の体に押された烙印を意味している。
スティグマは、それを持つこと自体が問題となるのではなく、それを他者から偏見の目で見られたり、差別を受けたりすることで問題として認識される。
現代的なスティグマ論の研究は、Goffman, E. の「スティグマの社会学」の影響を大きく受けており、多くの研究で引用されている。Goffman, E. は、誰もがスティグマを負う可能性があるとし、スティグマを社会的な問題として提唱している。
「例文」
・スティグマは、社会・文化的な常識の違いに大きく影響される。
・スティグマは、キリスト教の聖痕としても有名だが、現代では、ネガティブな使われ方が多い。
・スティグマは、流行り病にも当てはまり、罹患者が社会的困難に陥る場合がある。
・スティグマは、正しい知識の浸透により、社会的困難が解消される場合もある。
