バランス理論とは? 意味や使い方を簡単に解説!

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バランス理論の意味

バランス理論とは、態度や関心などが自己と類似している人物に好意を抱く、という傾向のこと。社会心理学における魅力についての理論のうちの一つである。認知的均衡理論ともよばれる。

F.ハイダーは、個人pのある対象xにたいする態度は、他者oの心情関係に依存する、と説明した。これらのうち、pを知覚者(あるいは自己)とするならば、oには自己と関係のある特定の他者、xには何かの事物が、それぞれ当てはまる。xにたいしてpが肯定的であるか、あるいは否定的であるか、oのほうはxにたいして肯定的か否定的か、ということが、oとpとの関係に影響を与える。

この心情関係が均衡状態にあるときには、態度が安定する。たとえば、pとoが、ともにxにたいして、よい感情を抱いているような場合である。xには、pとoが共有している趣味や価値観などが該当する。あるいは、pとoのどちらとも仲がよい共通の友人がxである、という場合もある。

しかし、不均衡状態にあるような場合には、その不均衡を解消しようとするような変化が発生する。

例文

○彼は応援しているチームが私と同じであるから、バランス理論の観点から、よい関係といえる。

○気が合わなさそうな2人がいても、喧嘩をしないならば、彼らはバランス理論上の共通点に気づいていないだけだ。

○音楽の志向が同じものどうしのグループには、バランス理論の均衡状態がはたらいている。

○人間関係でバランス理論を活用する方法は、相手と意見が一致する部分を見つけることだ。

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