「帰属のエラー」とは?意味や使い方を簡単に解説!

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帰属エラーとは

帰属エラーとは、帰属のバイアスとも呼ばれ、ハイダー(Heider,F)の帰属理論における、人の能力、努力、意図などを要因とした「内的帰属」、置かれた環境や課題の困難度、その時の運などの要因とした「外的帰属」に対する歪みのことである。

代表的な帰属エラーとして、行為者-観察者バイアスと、セルフ・サーヴィングバイアスがある。

行為者-観察者バイアスは、人は、自分の行動の帰属は環境要因(外的帰属)のせいにしがちであり、他者の行動は内的要因(内的帰属)のせいにしやすいというバイアスのことである。

セルフ・サーヴィングバイアスは、主に勝敗や成功失敗が分かれる場面で働くとされ、勝ったり、成功したりすることは自分に帰属(内的帰属)し、負けたり失敗したことは環境に帰属(外的帰属)させるとし、自身に都合よく解釈する癖があるとしている。

例文

・他人に厳しく、自分に甘い人は、帰属エラーが強く現れていると考えられる。

・帰属エラーは、都合よく解釈することで、ストレスの軽減に役立っていると考えられる。

・失敗を人のせいにする上司は、帰属エラーのセルフ・サーヴィングバイアスが強く表に出ていると考えられる。

・帰属エラーについて知り、意識することで、他者への接し方が変化すると思われる。

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