バーンアウトの意味
バーンアウトとは、意欲的に働いていた人のモチベーションが、あるとき、急速に低下する症状のこと。労働意欲をなくして、社会生活に適応することができなくなってしまう。理想主義者のストレスともいわれている。
正式な学術用語では、燃え尽き症候群（burnout syndrome）という。Ｈ．フロイデンバーガーが名付けた症状である。
社会心理学者である、Ｃ．マスラークによれば、情緒的消耗感、個人的な達成感のなさ、脱人格化という三つの症状が、診断の基準となる。これらの自覚症状がある場合には、バーンアウトの症状である可能性がある。これら三つの尺度は、バーンアウト尺度や、ＭＢＩ（Maslach’s burnout inventory）とよばれている。
職場に適応できていない若い人が発症することが多い。
また、看護師や教師などといった、対人援助職に就いている人々も、発症しやすい。
発症を防ぐためには、ソーシャル・サポートによって、負担を減らすことが効果的とされている。具体的には、人事面における負担を減らすことや、相談相手がいることなどが必要である。
例文
過剰な労働のせいで、社員がバーンアウトに陥ってしまうようなことは、防がなければならない。
