「自己実現」の意味
自己実現とは、自身の潜在能力や可能性を発揮し、成長したいという欲求を満たすことである。個性の表現や独創性を満たし、充実感や生きがいを感じることを目的とした行動の総称としても使用される。Maslow, A. H. の提唱した欲求階層説において５段階目の階層とされている。
欲求階層説では、生理的欲求・安全欲求・所属欲求・自尊と承認の欲求・自己実現の欲求の順に、欲求が生じるという説である。前の欲求段階が満たされることで、次の欲求段階へと移行するとされている。自己実現の欲求は、通常、他のすべての欲求が満たされた後に生じるものである。それまでの欲求が他者から与えられるものに対し、自立を目指している点が特徴的と言える。目指す欲求は段階的であるが、一つの行動で複数の欲求が満たされる場合もあるため、行動自体は変わらない可能性もある。例えば、野球やサッカーなどのチームプレーが必要なものは、所属・自尊と承認を同時に満たしてくれる行動だと言えるだろう。
「例文」
・自己実現の達成は人生を豊かにしてくれる。
・芸術家が最高の作品作成に挑戦するのも自己実現と言える。
・衣食住が満たされていないと、自己実現どころではなくなる。
・積極的なボランティア活動は、自己実現の欲求を満たしてくれる。
