「議題設定効果」の意味
議題設定効果とは、テレビ・新聞・インターネットなどのメディアによって取り上げられた議題が、その情報に触れた人々に「重要なもの」として認識される現象である。
議題設定効果は、1970年代にMcCombs, M. とShaw, D. L. によって提唱された概念であり、世論形成の一因とされる。
当初の研究は新聞・テレビ・ニュース週刊誌が対象であったが、近年はパソコンの普及により、インターネットを利用したメディアの議題設定効果についても研究されている。
テレビや新聞の議題設定効果は多くの研究で確認されているが、インターネットの発達によるメディアの多様化に伴い、その影響力は徐々に弱まってきているとの指摘もある。
議題設定効果は、メディアの報道総量との関係についても研究され、外交政策において効果が大きいとされている。
「例文」
・議題設定効果は、議題が身近なほど、個人にとっても重要なものと認識される。
・議題設定効果は、メディアの種類によって影響力が異なる。
・テレビや新聞の議題設定効果は、複数のメディアに触れた人ほど影響力が弱まる。
・テレビや新聞の議題設定効果は、他のメディアより大衆への影響力が大きいといえる。
