経済成長率の意味
経済成長率とは、ある一定の期間における国の経済規模の増加を表した値のこと。
経済成長率は一般的に国内総生産（GDP）や国民総生産（GNP）などの増加率であらわされる。経済成長率には、物価の変動を考慮した名目経済成長率と物価変動の影響を排除した実質経済成長率があり、景気を表す指標のうち、最も重要なものである。名目と実質を分けるのは、経済規模拡大の要因が物の価格が上がったことによるものなのか、あるいは生産能力が上がったことによるものなのかを区別するためである。経済成長率を見るときは消費の増加がどれくらいか確認することになるため、物価の変動による影響を除外した実質成長率を用いる。そのため、単純に経済成長率という時には、実質成長率を指す。
日本経済の発展過程を「復興期」「高度成長期」「安定成長期」などに分けて見ることがあるが、それは経済成長率などの指標を用いて分けられている。
例文
・アメリカの経済成長率は長期にわたって安定的に拡大している。
・2021年度における世界の経済成長率ランキングでリビアはトップとなった。
・実質経済成長率は生産ベースである。
・日本の経済成長率は世界最低クラスである。
