ピグマリオン効果とは
ピグマリオン効果とは、他者からの期待によって能力が変化することである。他者からの期待を込めた言葉(予言)の方向に自己成就させる現象を表している。ローゼンタールら(Rosenthal,R.et.al)は、教育の場で、教師と生徒間でも同じように自己成就が機能されたことから、「教師期待効果」とも呼んだ。
また、ババットら(Babad,E.Y.et.al)は、この効果は2つに分類できるとし、肯定的な期待を自己成就させた「ガラティア効果」、対して否定的な期待を自己成就した「ゴレム効果」と呼んだ。
この変化が起こる要因として、期待値によって教師側の行動が変化しており、それを生徒が正確に判断しているとされる。
通常、教師から生徒への期待が高ければより丁寧に、低ければ目をかけなくなるという行動が現れると考えられている。
例文
・ピグマリオン効果は、ローゼンタールがギリシャ神話に例えて呼んだものである。
・正のピグマリオン効果をガラティア効果と呼ぶことがある。
・ピグマリオン効果は、言葉だけでなく、ちょっとした行動にも反応しているとされている。
・「褒められて伸びる子」には、動機付けの他に、ピグマリオン効果の影響もあると考えるのが自然である。