自己開示の意味
自己開示とは、自分がどういう人間かを知ってもらうために、自分に関する様々な情報を相手に伝える行為である。他者との親密さに関わりが深く、自分が自己開示すると相手も自己開示する傾向があり、返報性と呼ばれる。初対面の段階では無難な事柄についてしか話しをしないことが多く、回数を重ねるごとに個人的な事柄を開示することが多くなっていく。Altman, I. とTaylor, D. A. は社会浸透性理論において、初対面・顔見知り・親しい人の順に、親密度の浅い話題から深い話題へと、開示の深さが変わっていくと提唱している。よく似た言葉に自己呈示があるが、こちらは自己の肯定的な面を中心に開示し、不利益とならないように印象操作を行うニュアンスが含まれる。インターネットが身近になった現在、ネット上の匿名性と自己開示の関係についても研究の対象となっている。
例文
・自己開示は主に言葉で行われるが、趣味を共にするなどの非言語的な情報開示も含まれる。
・匿名性の高いインターネット上のコミュニケーションでは、自己開示が促進される。
・自己開示は、好意の返報性と共に述べられることが多い。
・一方的な自己開示が相手に悪印象を与えれば、返報性は最小限となるだろう。
