高校生の頃には、「○○大学に入りたい」と目標を立て、がむしゃらに勉強を続けたた人も多いかと思います。
しかし、無事に受験を合格し希望の大学に入学した時、「ゴールをした気分」になってしまうケースもあったりします。
「大学を卒業したら何をしたいのか」
そんな夢や目標を2年生、3年生になっても持てない人も少なくありません。
次第に漠然とした不安が次第に大きくなってしまうことでしょう。
この記事では、そんな「大学を卒業した後の夢や目標がない時はどうすればいいのか?」という疑問について解説していきたいと思います。
なぜ夢や目標を持てない大学生は多い?
近年の大学生は、一昔前の大学生よりも将来に対して消極的であるように感じます。
より「現実主義」になっていて、多くを求めずに暮らしているようにも見えます。
なぜ大きな夢や目標を持たなくなってきたのでしょうか?
考えられる原因をいくつか挙げてみましょう。
不安定な時代だから
現在の大学生が物心つくくらいの時には、すでに日本は不景気でした。
そんな状態に新型コロナウイルスの影響が重なったことによって、「人生は厳しいもの」という実感を強く持つようになったはずです。
冒険することはリスクが大きすぎるので、より堅実に考える癖が付いてしまったのです。
選択肢が多すぎるから
心理学では、「選択回避の法則」といった心理作用があります。
これは、「選択肢が多すぎると人は選択することができなくなる」という心理作用です。
現代では、ありとあらゆる情報を誰でも気軽に入手できるようになりました。
「○○になりたい」と思えば、すぐにでもなれる方法やそのために必要なもの、勉強時間などが分かります。
要するに、「将来への選択肢が非常に多い」ということです。
それゆえに、大学生たちはその数多くの選択肢から1つを選べずに動けなくなってしまうのです。
自分のことをよく理解できていない
自分自身のことを客観的に見ることが苦手な人も、将来の夢や目標を持ちにくい傾向があります。
日本の大学で高水準の教育を受けているという時点で、将来は可能性に満ちています。
一流企業に入社できなかったとしても、余程人格的に問題がなければ一般的な収入を得ることが可能なスペックは持ち合わせているでしょうし、「学ぶ」という習慣が身に付いているので仕事の知識を吸収するスピードも早いでしょう。
より難度の高い仕事も理解する適性があるので、収入に直結するような難関資格も取得できる可能性が高いと言えます。
しかし、その大きな可能性を秘めている自分を客観視できていないがゆえに、自己肯定感が低く夢や目標がいつまで経ってもできない状態に陥ってしまうのです。
夢や目標を持てない時の対処法
前述したような理由によって夢や目標が持てなくなると、漠然と毎日を過ごすようになり徐々に将来に対する不安が大きくなっていきます。
夢や目標があることで人間は活力が生まれ、より成長していくことができるので、小さな目標でも良いので見つけることが重要です。
もしも夢や目標がまったくない状態ならば、以下のような対処法を実践してみるのも良いかもしれません。
自分という存在をアウトプットしてみる
漠然と頭の中で考えているだけだと、強く認識することができないので、「アウトプット」をしてみましょう。
紙に書きだしても良いですし、PCで打ち込んでもOKです。
自分にできることや興味のあること、子供の時の夢など、なんでも良いので自分という人間についてアウトプットしてみましょう。
こうすることで、客観的に自分を認識することができ、やりたいことが見えてくる可能性が高まります。
消去法で考えてみる
選択肢は多すぎるのも良くないということを解説しましたが、「したくないこと」を明確に排除することで選択肢を減らすという方法も有効です。
「他者に貢献していることが実感できないのは嫌だ」
「1日中デスクワークをするのは嫌だ」
「満員電車には乗りたくない」
このように、やりたくないことを書き出すことで、「やりたいこと」が見えてくる可能性が高まるのです。
経験したことがないことに積極的にチャレンジしてみる
人間には「現状維持の法則」が働いてしまうので、なかなかいつもと違ったことにチャレンジするという気持ちが出てこないものです。
しかし、新鮮な体験をすることで気づくことや感じることはとても多かったりします。
積極的に今まで経験したことがないことにチャレンジすることで、「やりたいこと」が見えてくる可能性もあります。
まとめ
今回は、「大学を卒業した後の夢や目標がない時はどうすればいいのか?」という疑問について解説してきました。
・自分という存在をアウトプットしてみる
・消去法で考えてみる
・経験したことがないことに積極的にチャレンジしてみる
夢や目標が持てない大学生は、これらの方法をぜひ実践してみましょう。
きっと「やりたいこと」が見えてくるはずですよ。